これが私の書きたいこと! 失いながら生きる(1)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

失いながら生きる(1)

学生時代の自分なら、読み物の中に意味の分からない言葉を発見すると、一種、義務感にかられて、片っ端から辞書で正体を確認しなければ落ち着かなかった。
だが、この歳になると、時代の流れるスピードは若い頃よりも数倍速く感じられ、初めて見る言葉で、意味どころか、その語がどんなカテゴリーに属するものなのか、推理すらできないのに、まるで覚える必要のない外国語でも扱うかのように、理解しようとは思わなくなっている。

ボキャビュラリーが順調に増えていっていた学生時代の自分を思い返すと、今の自分の脳ミソからは言葉が少しずつ減っていっているのではないかという妄想すら抱くようになった。

向上心というものを自分から奪い去ったものは何であるのか?

ある晩、ぼんやり霞む新聞に目をやった時に、当然のように答えはやってきた。老眼鏡というものが必要になってきてから、自分と時代との関わり方が情けないほど弱気になったのである。つまり自分が歳を取ってしまったという抗いがたい現実を、老眼鏡が否定できない真実として、つきつけてきたのである。
もう、お前は若くないのだ、これからを生きる人ではなく、カウントダウンの中で徐々に機能を失って、手入れが必要になった身体に絶望しながら、嫌でも老いていく体の中に住んで、いつまで続くかわからない平凡な「生活」という生々しい苦を生きなければならないのである。「拷問」・・・そんな極端な言葉が頭をよぎる。

自分の場合、ふと、こんなことを考えなければならない時、誰だって同じなんだ、自分だけが特別に不運なわけではないのだということに何故か気がつかない。これは幼い頃の自出と関係があるのかもしれない。周りはそうでも私はちょっと違う――――こんなことを毎日夢想していたら誰だってそうなるのかもしれない。

しかし、今頃、こんな繰言を吐いていては、自分の余生は、死刑が確定しているのに、執行の日に怯えて、塀の中で毎日、毎日、朝の8時を迎える囚人と同じではないか。――――自分はついに「うつ病」から「反復性うつ病障害」という、何やら深刻めいて、ありがたくも無いご託宣を主治医が告げてきたのだから・・・。

                      
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

イズさま

コメント、いただき、ありがとうございました。
何より、読んでもらっただけで、幸せを感じております。

また、ぼちぼち書いていくつもりですので、よろしくお付き合いの程
御願いいたしますm(__)m
プロフィール

アバター薫子

Author:アバター薫子

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
15722位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
主婦
1740位
アクセスランキングを見る>>
ランキング
気が向いたら記念にポチっとお願いします!
フリーエリア
ユニセフ
http://www.unicef.or.jp/img/link_120_60.gif
フリーエリア
高校生の頃よく聴いてました
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。