これが私の書きたいこと! 失いながら生きる(15)

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失いながら生きる(15)

 最近ヴァラドワージャの預言書のことを思い出すことがある。お金以外では何の心配もなかったのだから、それでよしとして始末をつけたつもりだったが、高校・大学の同級生で、大学では専攻も同じで卒論担当教授も一緒だった里香ちゃんが7年位前までT病院で臨床心理士として働いていたのをきっかけに、また旧交を蒸し返す(!)ことになってしまったのだ。

 彼女は当時福岡でセミナーなどを行うK氏に激しく傾倒しているようだった。人々が失ってしまった感謝、特に親への感謝を取り戻すように熱心に感謝の大切さを精神世界の人達に語りかけている姿に感動して、氏のサポートをやっていた。
 彼は長年の瞑想修行で超能力を発揮できるようになっているということで、病気の人などは治してもらいに通っていたようだった。こういうことを人に話すとドン引きされてしまうし自分は広告塔でもないから治らない怪我をしたような人がまわりにいても、絹川氏のことなどは一切口にしなかった。もし話をして、当人が期待を持ったとしても自分には治る保証はできないからである。ただ彼のことは精神世界関係の雑誌の広告で見かけるぐらいで、あまり詳しくは知らなかったが、扱っている商品などは知っていた。
 
 真理ちゃんは自分の病気を治すためには、潜在意識に深く入り込んで、自覚していない恨みや怒りを解決しなければ先には進まないから、セミナーまで一緒に行こうと誘ってくれた。初めは断っていた。私はインドのアシュラムに行っても格安の料金でトイレ・シャワー付の部屋に滞在できたし、サイババに会うためにお金を請求されたことなど一切無かったので、精神世界を指導するのならサイババのように無料で行うのが筋ではないかと思っていたからである。
 しかし、よく話を聞いてみると、そのお金は雇っている従業員に最低賃金法で決められた額を渡し、残りは、日本で生活しているのだからお国にも借金を背負っているのと同じということで、宗教法人とはしないで、一般の会社として所得税を納め、余ったお金はスリランカやインドなどにドネーションしているとのことを聞いて、まあ悪い会社ではなさそうだなとは思ったが、やはり有料という点に些かの抵抗があった。

 真理ちゃんが家に来たので世間話をしていたら、真理ちゃんもインドに行きたい行きたいと嘆いていたので、行けばいいじゃないと話したら、自分のグルはK先生だし、K先生は定期的にサイババのアシュラムへ修行に行っているので、その方がどんな人なのか自身も一度でいいから見てみたいけれど、自らのグルはK先生に決めた以上はフラフラしてインドに行ってもマイナスなばかりだというようなことを幹部の連中から暗に言われているようだった。

 そして、自分の本棚から「ラーマ・クリシュナの福音」という直径10センチはあろうかという本に飛びついて、K先生は前世はラーマクリシュナだったのよ・・・と言って本を抱きしめて、この本は読みたいけど高いから買えないと言うから、自分は気前よく貸してあげることにした。
 その本だって、ヴィヴェーカナンダが作った詩やラーマクリシュナと交わした会話だけ読めればよかったので、本があるのを見て里香ちゃんが泣いてくれて、少しばかり嬉しく思った。

 しかし、私の頭は異常に興奮し始めていた。ラーマクリシュナと言えば私の恋人ヴィヴェーカナンダのグルだった聖者である。ヴィヴェーカナンダは今生はスリランカに再生していて40歳は超えているはずである。このヴィヴェーカナンダの再生の話はサイババが1969年のインタビューの時にオーストラリア人でサイババに関する優れた著作を沢山世に送り出したハワード・マーフェットに直接語られた話だった。自分はそれを聞いてから以降、何年もかけてサイババ詣でに行くスリランカ人の友達がいる人はいないか、ずっと探していた。
 もし、そのK氏という超能力者が本当にラーマクリシュナだったら、絶対にヴィヴェーカナンダとも接触しているはずである。彼がラーマクリシュナの生まれ変わりだったら、実際に会えば、絶対にピンとくるものがあるはずだという自信があったし、彼の講演会に参加したらヴィヴェーカナンダの生まれかわりに会った事がある人がいるかもしれない・・・・。

 K氏はインドのアシュラムに行くと、必ず個人的にインタビューの機会が与えられていたので、K氏は単刀直入に自身の前世はラーマクリシュナではなかったのかと思うようになったんですが・・・と尋ねたら「YES」という答えが返ってきたらしい。
 サイババの所に行くと何故かK氏はVIP扱いされ、6時間の瞑想を命じられたりしており、彼の仕事のお付の連中もラーマクリシュナ時代の弟子ばかりということだった。

 末法くさい時代にラーマクリシュナのような神への深い恋心を持つ人が沢山必要なのかもしれない。うつ病の発症前だったので、自分は、ただひたすらヴィヴェーカナンダの影を求めて、一日セミナーに参加した。そしてK氏に近い連中からヴィヴェーカナンダにあったことはないか、と訊きまわったが返ってくるのは「なんで、彼だけスリランカなんでしょうね?他の弟子達はみんな日本なのに・・・」という同じ答えが返ってくるばかりだった。

 自分はもう帰りたかった。しかし、里香ちゃんの車で来ていたので一通りのメニューが済む夜9時まで待たなければならなかった。
 そのセミナーでK氏が語ったことは、女性に悪い感情をもっていと必ず体の右側に怪我や病気がでる。反対に男性を敵に回している人は左側に病気や怪我をするというような内容だった。そして耳の殆ど聞こえなくなった状態の人や歩けなくて車椅子で参加している人を一瞬で聞こえるようにし、立てるようにした。自分はこのような光景は東京で多くのヒーラーに会っていたので見慣れていた。だから別段驚きもしなかったのだけれど、セミナーの終了近くになってK氏が低い小さな声で「何か一つだけ願い事をしなさい」と言い出した。
 自分はは娘のバレエの成功を一瞬思ったけれど、自分のことを優先して祈った。「もう2度と生まれ変わりたくありません。輪廻転生をこの生で終わらせてください。私は解脱を希望しています」

 K氏は皆が(15人程度)顔をあげた瞬間に「私にはそれくらいの力はあるつもりです」と語ると、険しい形相で、スターのように帰って行った。そしてこのときに今生での解脱を祈ったことを現在、深く後悔している。
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No title

14 15 と一気に読みました。

サイババは昔テレビで見た事があります。手から金粉を出してました。
絶対手品だ!と思ったものですが、手品師だとしても、
すごい人なんですね。

インドについては、賢い人が多い国だというイメージがあります。
でも、その賢さの活かし方が他の国民と随分違うのかな。

血液型占い、信じますか?ぼくはBなので、変子扱いされることが多く、
信じないというより、信じたくないwという感じですが、
「人間が4種類なわけないだろ!」って突っぱねてたんですよ。
それが、
インド人て人口の8割がBだと聞いて、「あるかもしれない」って
思ったことがあります。

ほんで、
否定するわけじゃないのですが、
生まれ変わりとか、
解脱
(生まれ変わりの無い、本当の意味での死?
もしくは、宇宙の一部に昇華すること?
くらいの意味に捉えたのですが、)
そういうものは、
やはり、人間の根源にある恐怖を除ける考え方で、
非常に優しい事であるなぁと思いました。
同時に、
恐怖の出所として、生と死は表裏一体なのかな。

ありがとうございましたw

デビッドボウイ。セクシーですね!
    

ありがとうございます

らいとさん

長文の駄文におつきあいしてもらって、嬉しいです。
インド人は8割がB型というのは、当たってるような気がします(笑
どっかの駅前には有名な「耳かきおじさん」がいるって聞いて、背中が凍りそうでした。
だって、インドは病原菌の勢いが日本とは全く違いますからねぇ。

アメリカ人は圧倒的にO型が多いそうですね。

私も長女を産み落とした瞬間に「おめでとうございます」と言って看護婦さんが枕元に連れてきてくれたんですが、私は「しまった!また死に怯える人間を世に送り出してしまったと・・・自責の念に悩まされました・・・・。

インドの世界観は私の精神衛生に必要なものです。らいとさんも何か信じていることありますか?
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