これが私の書きたいこと! 失いながら生きる(14)

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失いながら生きる(14)

 因みにヒンズー教徒は、極端に言えば、この世の全てが神なので
「私は神である」

「あなたも神である」

「聖なる儀式の中でシヴァ神の声を聞いた」

「常に神は自分の内側に真我として存在し、必要に応じて常にインスピレイションを送ってくれている」

「私(個我)は神と一体である」

「自分は前世において・・・」―――――このような話はインドでは当たり前であるけれども、日本においてこんな言葉を発すると、ほぼ確実に投薬の必要な統合失調症の患者であるという診断がくだる。
 つまりインドの当たり前は日本においては精神疾患なのである。そうだからどうかは定かではないが、自分はインドに行くと非常に開放的な気分になる。インド人は道を訊いても「知らない」と言いたくないから、さも知っている風を装って念入りに紙に地図まで書いて教えてくれる。教えてもらって非常に感謝したけれども、そこにはそんなものはない。それでまた道を訊く。今度も熱弁をふるって自信ありげに教えてくれる。でも、そんなものはそこにもない。
 以前にインドの政治家が日本を視察に来たときに、日本を代表する有名な企業の工場で工員が黙々と自分の務めを果たしているのを見たらしい。それで「感動した」・・・と言うかと思えば、あろうことか

 「この人達は囚人ですか?」

と、案内した会社の役員に問いかけてきたという。

 また、日本の国会での質疑応答を見学して感動したと言う。それは国会議員が決められた持ち時間を正確に守っているからだとの理由だった。インド人は演説を非常に好む民族で、一度しゃべり出した議員の口をふさぐのは至難の技ということで国会は毎回延長、延長だという。
 日本人は時間を守る律儀な民族だと感心していたということも聞いた。恐らくインドに行ったことのある人なら分かると思う。こんなに自由で、いい加減で、未だにワイロが横行し、マハラジャの子孫の大金持ちと、圧倒的多数が物乞いをする凄まじい貧乏人が同居している国は、恐らくインドだけではなかろうかと・・・。

 小さいうちにアジアの貧しい子供達の様子を直に感じてほしかったので、自分はサイババがいるインド最大のアシュラム(魂の修繕所)に小学校6年生だった息子を連れて行った。
 息子にとっては初めての海外旅行。
 私は20年くらい前に一度アシュラムに行ってからは病み付きになり、2年に1回くらい、アシュラムに瞑想修行と言う名目で通うようになっていた。

 当時、下の子供はまだ歩けないくらいの歳だったと思う。青山氏のサイババ関連の書籍が3冊全てがベストセラーになって、一時期は「サイババもついに日本上陸したか・・・」という感じで自分は見ていた。
 海外の政府の高官やら在インド大使館員など、ヨーロッパやアメリカで精神的な指導者を求める知識人の間では、サイババはかなり以前から知られていた。
 現に小和田雅子様のご両親もよくアシュラムに来ていた。

 息子は小学生なので日本語以外は全く理解できない。でも同じく日本からアシュラムに来ていた同じ年の少年がいた。この少年は父親がドイツ人で母親が日本人でアメリカンスクールに通っていたため、日本語・ドイツ語・英語を上手に操っていた。息子はどんな場面でも私と日本人以外の人達とはコミュニケーションができずに、消化不良の状態で帰ってきた。
 初めての外国旅行だったので相当インパクトが強かったらしい。到着初日からサンダルを盗まれるというインドにはつきものの洗礼を受けたのだから。

 そして息子の外国語に対する興味は尋常ではなくなった。現在高校3年生であるが、英語の教師は、俺よりもお前の方が英語には詳しいなあと公言しているらしい。
 
 サイババのアシュラムはサイトラスト基金を運営しており、欧米諸国の資産家や政治家達はこぞってインドのサイババの元にやってきては祝福を求めるために、高額なお布施を置いていく。

 青山氏の著作に詳しく紹介されていた世界中にチェーン店を持つ「HARD ROCK CAFFE」のオーナーであるアイザック氏もサイババに2度助けられている。一度は車ごと谷底に転落し、自ら「自分は死んでいる」と思っていたのに、彼は不思議に無傷で車の横に立っており、オレンジ色のローブを着たインド人がニコニコ笑って立っていたという。
 2度目は忘れてしまったけれどサイババが麻薬中毒から救ってくれたというような話を聞いたことがある。アイザックは助けてくれたアフロのインド人が忘れられずに、風貌からサイババという名前をもつ聖者で、南インドにアシュラムを持っていることがわかり訪ねている。
 しかし、サイババは彼に話しかけるどころか一瞥もくれなかったという。それでも彼にとっては命の恩人であるから毎年毎年アシュラムを訪ねた結果、12年後にやっとインタビュールームに呼ばれ、感激し、自身が所有しているハードロックカフェの所有権の半分を売却して得た120億とも言われる大金を投げ出してくれた。
 おかげで、無料で高度な医療行為を施してもらえる派手な病院がアシュラム近郊に出現した。これもサイババが得意な物質化の一つなのかもしれない。

 自分は一般の帰依者は、なかなかサイババのインタビューにあずかることができないのに、金持ちは常にすぐ側に座っていられるのをみて、初めは納得がいかなかったが、結局サイババは賄賂で腐りきっており、満足に水も飲めない人々が何億人も存在しており、相変わらず農村部ではカースト制度が横行している今のインドを変えるためには、将来の国のあり方を指導していく水準の高い教育が一番必要だと考えているようだった。
 
 インド中にサティア・サイの冠のついた小学校・中学校・大学校があり、医療と教育と水は無償で行われるべきであるというサイババの理想のもとに、無償で高度な教育がインド中で行われている。その資金はどこからくるのか?――――アイザックのように、一生使っても余るくらいの資産を持った人の夢枕に現れて、サイババは何か気になるメッセージを残していく。
 そうすると、あのアフロの年齢不詳のインド人は、なんであのようなことを言ったのだろうか・・・ということになり、いずれかは必ずインドにやって来るのがわかっているのである。そしてサイババから物質化してもらった指輪やら時計やらをもらい、自愛の溢れる眼差しに抱かれ、如何に自分の社会観が間違っていたのか、金銭感覚が麻痺していたか、どんなに傲慢だったかを猛省して、お返しに莫大なお金を寄付するのだ。
 その人達の浄財がサティア・サイ基金で運営されている事業に使われ、基金には常に豊富なお金が用意されていると聞いた。

 インドを立て直すには、立派な道徳心と自己犠牲の観念を体に染み込ませた役人がどうしても必要である。それでサイババは世界中の権力者や金持ちの夢枕に現れては意味ありげな、怪しいメッセージを残して消えていく。そして、彼らはインドにやってきて何でも必要なことは知っているサイババに出会い、叱られ、励まされたりしていくくうちに性格も穏やかになり、お金よりも自分を開放してくれる何かをサイババから感じ取り、困っている人たちのために自分のできることは何でもやらなければ・・・と痛感して使い切れない金をおいていくのである。

 基金では大規模な水道事業もやっている。それは上述したように水・教育・医療は無償で全ての人に与えられなければならないというサイババを喜ばせるためにである。

 しかし、腐っても鯛。聖者がいてもインドはインド。サイババの名前の冠のついた基金で運営されている学校に勤めている職員であっても入学希望生徒の親から賄賂を要求している。だから、隣に学校があっても定員以上は入学させないために貧乏な低いカーストの出身の子供には入学できるチャンスはなかなかないようである。

 サイババは言う――――あなた方教師は「算数を教えているのではありません。子供を教えているのです。」「水というものに関する教育には2つのものがあります。そのどちらが欠けても真の教育にはならないのです。1つ目は水は水素と酸素からできているという化学的知識。そしてその安全な水を世界中の人がいつでも自由に飲めるようにするにはどうすればいいか?ということを考えるのが霊的な知識です。どちらも重要です。」

 「あなたが算数の教師なら問題を作成する時に、子供が霊的な人間に育つように配慮しなければいけません。」「ここに8個のりんごがあります。4人がみんな同じだけ食べられるようにするには一人に何個ずつ配ればいいですか?」――――子供はその文章を読んだだけで、皆が同じ数だけ仲良くりんごを食べているイメージを浮かべるでしょう。それが大切なのです。文章題を考える時にでさえ、将来のインドを担っていく子供を教えているのだということを肝に銘じて働きなさいとサイババは主張する。

 そのために必要なお金は全てサイババが一人で調達しているわけである。物質化がどうのこうのという論議はあったが、サイババは毎日訪れる帰依者のために小さな個室に住み早朝と夕方に訪問者の間を歩き、手紙を受け取ったり、ヴィブーティを振りまいたりしているだけである。こんなことを70年間毎日できる人はいるだろうか?自分には到底できない。サイババは生き地獄のような世間に生まれてくる必要は無かったんだと思う。自ら見るに見かねて再生したのではないかと自分は思っている。

 サイババはインド人一番の先鋭資本主義者だと言われるのも、あながち外れてはいないような気がする。お陰で息子はボランティアで働く医者になりたいという崇高な理想を確かに心の中に持っている。
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