これが私の書きたいこと! 失いながら生きる(12)

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失いながら生きる(12)

 息子は忍び足でやって来るセンター試験に怯えながら、テレビも見ないで部屋に籠もりっきりで勉強をしている。医者という職業に興味がないわけではないけれど、同級生から「医学部志望」と言われるのが相当落ち着かないらしく、三者面談などに行くと「お母さん、医学部なんて話したら、俺怒るよ」と真顔で脅してくる。
 
 学校の進路指導の先生も私もK大学の方が自由で、試験問題もかなりマニアックだし、答えを導けなくても、その中間で考えたことなどを評価してくれるみたいな側面があるんで、息子さんには向いていると言われるのだけれど、本人はT大学にあくまでも拘りがあるようで、他人の意見など全く意に介さない。
 センター試験の内容次第ではT工業大学も視野に入れておかねばならない。もし、ヴァラドワージャの預言書と、まともに相対(あいたい)するとしたら、研究員になるには4卒は僅か2割で、残り8割は修士に行くT工業大学の方が向いているということになるし、医学部だったら教科書代だけでも馬鹿にならないから地元の国立に行ってもらうしかない。

 息子Sは一時期、医者の免許を取って、海外協力青年隊みたいなものに参加して貧困に喘ぐ途上国の人達の病気を治してあげたいと思っていたようだった。ただ自意識過剰なのか、現代の高校生全体がそうなのかは詳らかではないが、「医者になりたい」と言うと、こいつは守銭奴のように金を稼ぐことにしか興味のない下卑た奴と思われるらしく、そのことで息子は神経質になってしまい、医学部に関する話題には絶対に加わらなくなってしまったようだった。

 自分は40歳の時に無理をして、幻聴を伴うパニックの大発作がおき、脳の海馬あたりが相当やられているとみえて、記憶力が極端に悪くなった。
 この9年もの長きにわたるうつ病との格闘劇が待っていたのなら、どうして有名な霊能者やヴァラドワージャ様やインドの高名な占星術師は警告をしておいてくださらなかったのだろうか?という至極当然な疑問がわいてきた。

 自分がまだ30代の頃、ある高名な霊能者のセッションを受けたことがあった。体の中の不調な部分や子供が反抗的な理由についても「仰るとおり!!何故あなたはそんなこと知ってるの?」と、訊きたいくらいだったが、その霊能者からは50代半ばで心臓関係での不調が現れるかもしれないが、あなたは非常に頑丈な肉体を授かってきているから、両親に感謝しなさいと言われていたので、40歳になるやいなや長い闘病生活を強いられるとは予想していなかった。

 インドの高名な占星術師が来日した時も4万円も払ってインド占星術で鑑定してもらったが、存命中の母の兄弟の人数や私の子供の性格傾向、両親が1歳の時に離婚しているので、父親からの恵みはこれまでも無かったし、今後も一切ないとホロスコープのチャートを見ただけで言い当てられてしまった。
 姉がいて裕福に暮らしていることまでインド人はチャートを一瞥しただけでわかったようだった。では、彼らはそこまで自分のことが分かるのに何ゆえ、40歳の時に過酷な職場でパニック発作の連続に見舞われて、長い闘病生活に入ると予言してくれなかったのか?このような事態は明らかに今生、あるいは過去生において積んだカルマ(日本では悪業)の清算をする為に陥っている状況のはずであるのだから、彼らに見通せないはずはなかったと思う。

 一言警告しておいてくれれば、自分は絶対に精神科の病棟で働こうとはしなかったはずである。・・・しかし、こういうものが所謂「運命」というものなのかもしれない。

 「アガスティアの葉」が出版される前に、青山氏は「たま出版」の「ホロニックマインドクラブ」で、このヤシの葉にインクで詩のように書き綴ってあるもの(アガスティアの葉)を持ってきて、詳しく話をしてくれた。
 小さな会議室のような所では、ナディ・アストロジャー(古代タミール語で書いてある預言書を読むことができる人)が青山氏の葉の内容を詩吟のように吟唱するテープが流れていた。確かに「キンヤ アヨーマー・・・」(お父様のお名前)とはっきりと、何度も彼の両親の名前が詠われているのがわかった。

 30歳だった自分は是非その預言書を読みたいから、インドのどこに行けばいいのかを青山氏に尋ねてみた。しかし、著作にもある通り、場所を教えたばかりに絶望的なことが書いてあった友人がいて非常に苦しい目に遭っているから、その後は館のありかは一切教えないことにしているから読みたければインドに行って、古代タミール語が読める人を探して、それを現代タミール語に通訳できる人を探して、その現代タミール語を英語に訳せる人を探して、自分で南インド中を探してみてくれ・・・ということだった。

 インドはまだ義賊やら馬賊やらが出没しているから、自力で探そうという勇気も友達もいなかったし、当時はただの好奇心からの思いつきに過ぎず、何ら具体的で切実な問題があったわけではないからか、それ以降はあっさりと諦めていた。

 しかし、この手の世界、所謂「なんでもありの精神世界・不思議大好き」という人達がこの種の分野で使うお金は半端じゃない。
 なんとか先生のセミナー3日間で150万円を気前よく支払う知人がいるが、結局「アガスティア」に関しても商売として成り立つ見込みは十二分にある。「アガスティアの葉」の本が出版されると代行検索をやってきてあげようということでいくつかの会社ができた。

 確かにこういうものを必要としている人は難病を持っていたり、病人の世話などで苦しんでいる人達だから、代行してもらってでも過去のどのような行いが今の人生に影響を与えているのだろうかは是非知りたいと考えるのも当たり前だと思う。カルマの洗濯方法(預言書に書いてある)を知って、実行したりすると人生の大難を小難、小難を無難に変える事ができるとあらば、どこにでも行く用意のある人は沢山いるはずである。
 10数年前に読むことを諦めた私は40代半ばの、吐き気を催すほどの苦悩の中で代行検索を依頼した。複数の業者が乱立している状態であるが、何となく胡散臭そうだったので、一番信頼できそうなP社を選んだ。

 「アガスティアの葉」の検索は親指の指紋から取れる情報で、その葉が本人のものかどうかを判断するらしい。なにぶん代行なので、沢山のヤシの葉からそれが本人のものに間違いないと特定するためにナディ・リーダーはいくつか質問をするので代行に行った人は、せめて依頼人の両親の名前・家族の人数ぐらいはわかってないと話しにならない。

 自分は左指の指紋が綺麗に取れるまで、何度も何度も祈るような思いで押印し続け、書類を書き上げた。とにかく自分は何のカルマがここまで私の人生を重苦しいものにしているのかが知りたかった。儀式を行うことで苦しみが消えるというのなら是非とも執り行ってほしかった。39歳までに代行検索をお願いして、カルマの浄化という儀式を指定された寺で行っていたら、うつ病までには発展せずに済んだのではないかと思うと、少々残念ではあったが、それでも思い切って代行してもらうことにした。自分の人生がある日突然コントロール不能になってしまったのだから・・・

 ヤシの葉に刻まれた12の部屋の惑星の配置によって、人生は良くもなれば悪くもなる。一つの部屋を読んでもらうのに3万5千円かかる。全部は経済的に無理だし、相手はインド人。完全に信じているわけでもなかったから以下の5室をとりあえず申し込むことにした。第1室・第5室・第9室・第12室・第13室。室のそれぞれは占星術上、重要な意味を持つ。第1室は自分の大まかな人生、第5室は子供関係、第9室は宗教・聖者との関係、第12室は解脱や来世について、第13室は過去生、カルマの浄化の方法が記述されている。

 代行検索をやってもらおうと決意したのも早かったけれど、忘れてしまうのも早かった。

 銀行に振り込んだお金は決して安くは無かったけれど、当時はその膠着した状態を打破してくれる何かがほしかったのだと思う。代行を頼んだP社を信じるしかない。あちこちで「うちが本家だ」と言い合って日本人観光客の袖を引っ張るニートのインド人が目に浮かぶ。確かにインドに行けば必ず何かが変わるはずである。

             ****************


因みにアガスティアの葉の検索の模様はYOUTUBEで見ることができます。

http://www.youtube.com/watch?v=EMx5TPQ8B6I&feature=fvw
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No title

今日は激しく書きまくりですねw
着いていったぼくも偉いかな?
思ったのは、ここ。

しかし、この手の世界、所謂「なんでもありの精神世界・不思議大好き」という人達がこの種の分野で使うお金は半端じゃない。

インド宗教にどっぷりに見えて、その実、ちゃんとシッカリ客観視していると思いました。
自分を離れて自分を見るというか、そうなれば色々なものが見えてきそうですが、
解脱ってそういう事なのでしょうか?





ブラボ~

今日は淡々と事実を思い出しながら書きました。私も疲れたんで、らいとさんは相当苦しかったと思われ(笑
ありがとうございます。

ヴィヴェーカナンダやインド宗教については「日本ベーダンタ協会」が出版している4つのヨーガシリーズの中の「ギャーナ・ヨーガ」を読んでもらえるとインド宗教が教える世界観が分かるのではないかと思います。

らいとさんのように、短い言葉で伝えたいことが書けるようになるのが夢・・・かな?

> 今日は激しく書きまくりですねw
> 着いていったぼくも偉いかな?
> 思ったのは、ここ。
>
> しかし、この手の世界、所謂「なんでもありの精神世界・不思議大好き」という人達がこの種の分野で使うお金は半端じゃない。
>
> インド宗教にどっぷりに見えて、その実、ちゃんとシッカリ客観視していると思いました。
> 自分を離れて自分を見るというか、そうなれば色々なものが見えてきそうですが、
> 解脱ってそういう事なのでしょうか?

No title

らいと様
解脱というのは、端的に言えば「自分はこの肉体ではない」という真理をリアルな実感で経験し、あなたは私・私はあなた・・・ということを真の意味で体験することができ、自分が好む瞬間に息を引き取ることができる人ような人の状態を「解脱した」と表現します。

人間は解脱すると、二度と再生しないと言われています。

しかし、解脱にもレベルがあるらしいと言われ、もう何がなんだか分からなくなってきました(笑

解脱するためにはグルが必要だと言われています。グルの導きなしに解脱を目指す人の為には、知識(ギャーナ)のヨーガというものが用意されており、これも非常に説得力をもっています。ヨーガというのは日本語に訳すと「道」という感じです。

肉体の健康を促進するとして民間に受け入れられているのは、「ハタ・ヨーガ」と呼ばれる体操のようなもので、インドではそれ以外にも、沢山のヨーガ(カルマ・ヨーガ、バクティ・ヨーガなど)があり、全ては解脱するためのツールになっています。


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